
定年退職祝いで避けるべき贈り物について
現金を贈るのは失礼か
「定年退職する目上の人に現金を贈るのは失礼」なので、
「職場一同として趣味のものを贈る」か、
「送別会を開く」
のが一般的です。
送別会の会場や料理は、本人の希望を聞いて決めてください。
避けたほうがよい贈り物について
定年退職は第2の人生の出発点とはいえ、長年勤めてきた職場を去るのは寂しいものです。ましてや一般的な定年退職年齢の60歳はまだまだ、第一線で働くパワーが十分残っているのがふつう。
再就職先が決まっていれば気持ちもはればれの退職ということになっても、次の仕事が思うにまかせない状態では寂しさもひとしおでしょう。
そんな当人の心情を思えば、定年退職祝いに贈る品物にも、当然、配慮が必要になります。
タブーとされているのは、「鞄や時計など、ビジネスの必携品」
名刺入れや定期入れもそうですし、ネクタイやカフスボタンなどビジネスにつながる品物も避けるのがマナーです。
ただし、再就職が決まっていて、当人も意欲満々で次の仕事に臨むという状況があれば、ビジネス関連の品物も大丈夫です。
新しいビジネスバッグなどを贈れば、気分も新たになり、ますます意欲が高まろうというものです。
☆ハンカチ
ハンカチとは漢字で「手巾(てぎれ)」と書くため、手切れを連想させるので、NGです。また、白いハンカチは別れを連想させるのでタブーとされています。
☆櫛
「苦」や「死」を連想させる「くし」は縁起が悪い贈り物です。
☆日本茶
弔事に使われることの多い日本茶は、お祝いの贈り物には不適切とされています。しかし、お茶好きな相手へ贈る際には、オシャレなデザインのものを選べば失礼にはあたりません。
☆印鑑
印鑑を贈るということは、責任を持てという意味が込められるため、両親や兄弟、上司以外が贈るのは避けた方がいいでしょう。
☆時計・かばん
時計やかばんは勤勉を意味するので、目上の人に贈るときには注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
☆履物・マット類
相手を踏みつけるという意味合いから、目上の人に贈る時には注意が必要です。親しい間柄なら問題ありません。
上司や同僚に喜ばれる贈り物について
一般によく贈られるのは、趣味関連の品物。ゴルフが趣味ならポロシャツやクラブのヘッドカバー、ガーデニングを楽しんでいるということなら、植木鋏などの庭道具という具合です。
「これからの人生、十分にお好きなことを楽しんでください」という思いを表すには、一番ふさわしいのではないでしょうか。
そのほか、「服飾品」「家具」「調度品」なども喜ばれる品物といえます。
無趣味の方や健康を損ねている方向けの贈り物について
また、無趣味な方や、健康を損ねている方には「電気毛布」や「羽布団」などを贈るのもオススメです。
父親や母親に喜ばれる贈り物について
定年退職までの間の働きで、家族は暮しを立ててきたわけですし、子どもたちの成長もそれがあってのもの。退職した親には心から感謝とねぎらいの言葉を伝え、なにか贈り物をするのが、子どもとしてのつとめといってもいいと思います。
「できる範囲で子供たちが資金を出し合い、両親に旅行のプレゼントをする」
のが、この場合のベストチョイスではないでしょうか。
夫婦でゆっくり旅程をたどることなど、現役時代にはなかなかできなかったはずですから、これはなによりの贈り物になります。資金的に余裕があれば、海外旅行というのも選択肢に入れましょう。
両親のどちらかが欠けているというケースでは、子どもの誰かが都合をつけて、同行するようにしたいものです。本人の希望があれば別ですが、定年退職後の一人旅はちょっと寂しすぎる気がします。
「冠婚葬祭 マナーの便利帖」より












































