
定年退職の送別会での挨拶について
送る側からの感謝のスピーチの文例とポイントについて
ポイント:「ご苦労さま」は目上から下への表現なので、年少者がねぎらいの言葉をかけるときは「お疲れさま」とします。
田村さん。長い間おせわになり、ほんとうにありがとうございました。
田村さんは、職人かたぎというのでしょうか、口数は少ないのですが、熟練した確かな腕は、いつも私たちのお手本でした。そして、武骨な優しさも持ち合わせていました。
仕事の遅い私が残業していたら、すでに帰り支度をしていた田村さんが、黙ってまた作業着に着替え、私の仕事を手伝ってくれたことがありました。恐縮する私に、田村さんはただひと言「なに、お互い様だ」と言ってくれましたね。でも、とうとう、田村さんには助けてもらいっぱなしのままでした。
ただ、私は、田村さんが黙々と作業を続ける背中から、多くのことを学びました。御恩返しはできませんでしたが、田村さんから学んだことは、これからの仕事に生かしていきたいと思います。
田村さん、ほんとうにお疲れさまでした。
送る側からの感謝のスピーチの文例とポイントについて
ポイント:慰労の言葉→入社当時のころ→在社中の仕事ぶり→第二の人生への励ましの言葉、が基本形です。
高木さん、長い間、本当にご苦労さまでした。
社歴の古い人はご存知かと思いますが、高木さんは、私とほとんで同期の入社です。社員の数がまだ三十人に満たないころから、高村副社長、西田専務などとともに、この会社の基礎を築いたメンバーのおひとりです。
高木さんは入社以来、今日までずっと経理と財務を担当してきました。地味な仕事ですが、会社の根幹となる最も骨の折れる業務のエキスパートとして、会社の発展のために多大の貢献をしていただきました。
定年後も何らかの形で会社に残ってほしかったのですが、しばらくはのんびりして、第二の人生をゆっくりと考えたいというご返事でした。まことに鮮やかな引き際です。
高木さん、長い間ありがとうございました。どうぞお元気にお過ごしください。
送る側からの感謝のスピーチの文例とポイントについて
ポイント:功績や人柄を示すエピソードは一つに絞って話す方が、印象が強くなります。
一言、お別れのあいさつを申し上げます。
目黒さん、三十余年におよぶお勤め、ご苦労様でした。私自身も来年は、同じ立場に立つ身なのに、まだやり残した仕事がたくさんあり、目黒さんのようにきれいに身を引くことができるかどうか、心もとなく思っております。
公私ともに、いろいろお世話になりました。とくに、創業三十周年の社史づくりでは、ひとかたならぬご面倒をおかけしました。営業本部でいちばんの古参社員にもかかわらず、私は部の歩みを系統だっては覚えてはいなくて、太田さんのご記憶をお借りしながら、なんとか編集することができました。その節はありがとうございました。
ご退任後は、お住まいのある川越市で郷土史の研究に没頭されるとか。健康に留意され、立派な成果をあげられますよう、お祈り申し上げます。
送る側からの感謝のスピーチの文例とポイントについて
ポイント:目上の人には「ご苦労さま」は失礼。「お疲れさま」などの言葉の方が無難です。
吉田部長、お疲れさまでした。長い間ご指導をいただきありがとうございました。至らない部下で申し訳なく思っております。私としては、いつか恩返しをと思っているうちにこの日が来てしまい、言葉もありません。
私は入社以来、ずっと吉田部長のもとで、経理の指導を受けてまいりました。あるとき、部長はこうおっしゃいました。
「ただ数字を計算しているだけが経理の仕事じゃないよ。数字の持つ意味や裏側がわかるようになると、なかなか面白い仕事だよ」と。
このごろその意味が少し分かってきたような気がします。これからは、部長に教えられたことをよく守り、立派な経理マンになることをお誓いいたします。
最後に吉田部長が第二の人生を健やかに過ごされますよう、心からお祈りいたします。
送る側からの感謝のスピーチの文例とポイントについて
ポイント:指導へのお礼が中心になるが、それが自分の人生に役立っていることを素直に表現したい。
山脇次長、長い間本当にありがとうございました。
次長は、私達にとっては父親のような存在で、怖くもあればやさしくもあり、いよいよのときには相談もできる頼もしい存在でした。まもなくその次長の姿が職場で見られなくなると思うと、心にぽっかり穴のあいたような寂しさを覚えます。
最近、私は、次長が俳句を作ることを趣味とし、ある俳句雑誌の同人として二十年以上も活躍されていることを知りました。仕事は仕事、趣味は趣味、と峻別してやってこられた生き方に、ただただ敬服するばかりです。これからは、俳句雑誌の編集を手伝われるとお聞きしました。ますます意気軒昂で見習いたい気持ちでいっぱいです。
どうぞこれからもお元気で、ご活躍ください。
上司からの乾杯のスピーチの文例について
武藤さん、長い間本当にご苦労さまでした。
常務の中村です。
思い返してみますと武藤さんは、我が社が誕生し、成長し、そして、なんとか一人前になるまで、ずっといっしょに歩んでくださいました。我が社もごたぶんにもれず、オイルショック、バブル崩壊と経営の危機に直面してきましたが、そのたびにいろいろな面で力を発揮してくださった武藤さんに助けられてきたのです。
武藤さんが退職されようとしている今、武藤さんの今までの努力を無駄にしないよう、我が社をさらに発展、成長させていくことが、私どもの任務だとあらためて感じているしだいです。
今までご一緒に仕事ができたことは、私の誇りとなっています。本当にありがとうございました。くれぐれもお体を大事にし、実り豊かなときを過ごされますようにと願っております。
武藤さんの第二ラウンドの門出を祝い、乾杯したいと思います。
「お疲れ様でした。乾杯」
ありがとうございました。
部下からの乾杯のスピーチの文例について
中野さん、営業一筋の三十八年間、本当にお疲れ様でした。
中野さんをさんざん手こずらせた罰なのでしょう。幹事の方から乾杯の発声を言いつけられましたので、私の気持ちを述べさせていただきます。
私たちは中野さんに、さまざまなことを教えていただきました。チャンスを見極める感覚の大切さや、仕事ができることに感謝する気持ち。みんな中野さんのお仕事される姿から、教わったのです。
私は、中野さんが私たちに背中で示してくれた男らしさを、同じように示すことができる先輩に、いつかなりたいと思っています。私のような、上司に恵まれた部下をたくさん作れるよう、がんばります。
それでは、僭越ながら乾杯の音頭をとらせていただきます。今後の中野さんに幸多からんことを願いまして、
「乾杯」
長い間ありがとうございました。
送別会での締めのスピーチの文例
皆さん盛り上がっているところですが、いったん中締めにします。
今日は神田さんを賑やかに送り出そうという趣旨どおりの、楽しい会となりました。特に、遠藤さん周辺は大騒ぎでしたね。みんなの元気を餞別に、という気持ちの表れでしょう。
せっかくですからここはひとつ、そんな遠藤さんに、締めの音頭をお願いしたいと思います。よろしく。
「短いスピーチあいさつ実例大事典」より
「短いスピーチ実例集」より
「乾杯・献杯・中締め 実例事典」より












































